保証人の印鑑

保証人イメージ

この書類に、あなたの印鑑を押してください、と言われることは日常よくあることです。
ですので、それには、特に不便を感じることはありません。
もちろん印鑑文化のない外国の方にとっては、また別の話でしょうが。

しかし、幼い頃から印鑑文化の中で育ち、何かある度に印鑑を言われるがまま押してきたような日本人でも、「他人から印鑑をもらってきてください」と言われると、ええ?ちょっと待って?と狼狽してしまいます。
他人から印鑑をもらう、会社から社印をもらう、というのは、とても大変なことです。

外国では、「他人からサインをもらってきてくれ」と言われることはないのでしょうか?。
その話はよいとして、日本では賃貸の契約をする時、お金を貸し借りする時、それから結婚する時には、他人から印鑑をもらわないといけないというしきたりがあるのです。

よく言われる「保証人」というものです。
印鑑だけを押してもらうのであれば、「ここに押してください」と言えば済む話なので、ちょっと面倒なだけの話ですむのですが、他人に、自分の書類に印鑑を押してもらうということは、「この契約が万が一破綻したり反故になったりした時は、本人に代わって私が責任を取ります」という契約を結ぶということになりますので、「他人から印鑑をもらってきてほしい」と言われた時というのは、日本人は本当に悩むのです。

まず、誰に頼むのか。
優しい両親に恵まれていれば、何も悩む必要はないのですが、そうでない場合もあります。
私の結婚の際は、義理の父親が大変厳しく、かつケチ(大声ではいえません)だったので、婚姻届に印鑑を押してもらうのが大変でした。

少し離れた場所に住んでいるので、「書類を送る」と旦那が話してくれたのですが、「返信する郵便代がもったいないから、持ってこい」と言うのです。
嫁の両親に結婚をごねられるのはよくある話ですが、郵便代の為に夫方の両親から結婚をごねられたのは私が初めてかもしれません。

後で聞いたところ、そのような大切な契約を郵便で済ませるべきではないという気持ちだったからだそうで、納得しましたが、内心「やっぱり郵便代のせいでは……」と、思うことが時々あります。
小さな印鑑や社印ひとつですが、そこには色んな責任や、個人の思いがあるのです。

ページの先頭へ